次の世代へつなぐ想い
結婚式にどうしてもお母さんが成人式に着た振袖を花嫁衣装として着たいとのご相談があり、引振袖にお仕立て替えをさせていただきました。
↑は仕立て替え前。
今回は身丈だけでなく身幅も変更となる為、一旦全て解き、スジ消しをして一から作業します。
ヤケなどもあるにはありましたが、今回は寸法内に収まりましたので、修正は不要でしたが、この段階でヤケやシミがひどい場合にはヤケ直しやシミ抜きが必要となります。
見極めがとても難しいところです。
そしてお仕立てへ…
裾にも綿をいれてふっくらと。
生地によってはある程度の重さが必要な場合もあります。
引振袖は裾を引くので、普通の振袖よりも褄下が長くなります。
当然、裏地は足りなくなるので、お客様とご相談の上、別布を接ぐことになります。
このままですと、めくれた時に見えてしまうので、通常はとじませんが今回はとじました。
比翼は三丈の着尺を使用。
生地自体も重いうえ、夏の結婚式での着用のため、軽量化させて仕立てました。
完成したのがこちら
後に振袖に戻せるように、今回は一切ハサミを入れることなく仕立てました。
当日の花嫁さま
赤をポイントにしつつ、比翼地に使われている黄色がいいスパイスになり、
帯や、五点セットのコーディネートとも花嫁さまらしさを感じます🥰
このような人生の門出に、当店をご利用くださったこと、大変光栄でした。
私の肩書きは和裁士ですが、
私の仕事は着物を通して人を幸せにすることだと思っております。
まだまだ半人前で、未熟な面もありますが、
一人でも多くの方に幸せを届けられるように、
日々精進して参りたいと思っております。
N様おめでとうございました❤️
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